オイル仕上げはとても原始的な木肌の保護方法です。オイル仕上とはラッカーやウレタン塗装とは異なり、表面に塗膜を作らず木材にオイルが浸透し、その後オイルが堅くなるというシンプルな塗装法です。塗れば塗る程、オイルが浸透しその保護効果を得られるというものです。
私達がいつも使用するオイルはリボス社の「ビボス」というオイルです。 |
市販で手に入れることのできる木部用のオイル製品は沢山あるのですが、それぞれ有効成分が違うので、私達はこのオイル以外についてあまり詳しく分かりません。ただ、このビボズというオイル、カールハンセン&サンを初め多くの家具会社で使われています。そのため、オイル仕上げをする時、特に北欧家具のオイル仕上げを考えると時、このオイル抜きでは話が進みません。コンフォートマートが「オイル仕上げ」と言えばこの「ビボズ」を指すとお考え下さい。
亜麻似油と蜜蝋ワックスが主成分ー
亜麻仁油と蜜蝋ワックスが主成分です。共に安全な天然素材で身体に対してリスクフリーです。その他の成分も含まれていますが、身体に安全なものばかりです。特に有機溶剤系を使っていないので肌に直接触れても大丈夫です。(成分に対してアレルギー体質の方もみえるかもしれないのでお気を付け下さい)
1リットルで40?塗れますー
1リットルで40?ですから、北欧の一般的なテーブル、140cm x 85cmのサイズのものでしたら、1回塗りで約34台仕上ができます。これまで色々なオイルや蜜蝋ワックスを試しましたが、これほど延びるオイルは他にありませんでした。お買い求め頂いたダイニングテーブルを年2回ご自身でお手入れをするとしたら、1リットルで16年もちます。
※16年というのは計算上の量で実際には一度蓋を開けると硬化が進んだり、空気中に乾燥したりと、小分けでご購入されることをお進め致します。
24時間で乾燥ー
メーカーから出されているデータシートには、気温23度、そして湿度50%の場合12時間〜24時間で完全乾燥とあります。ですので、お手入れをされてから、24時間以内はお手入れをしたところには何も乗せないで下さい。
布塗りで十分ですー
綺麗な布(木綿が適しています)にビボスを少量染み込ませ、木肌に擦り込みます。20〜30 分乾燥させた後、きれいな布でまた磨きます。磨いたあと1〜2 時間で指蝕乾燥します。磨いた後、1〜2 時間すると表面が乾きます。
塗りムラはありませんー
塗るムラは殆ど場合出て来ませんのでご安心下さい。塗ると、木の色が濃くなります。全体的に塗ると部分的な濃さはなくなりますので、ご安心下さい。ただ、必ず目立たないところで試して下さい。
どの材にも使用できますー
コンフォートマートが販売している家具で「オイル仕上げ」と明記されている家具でしたら、「チーク材」「オーク材」「ブラックチェリー材」「ウォールナット材」「ブナ材(ビーチ材)」「ホワイトアッシュ材」「マホガニー材」等全ての材に使用して頂けます。
塗膜はありませんー
木に染み込んでいきます。そして、染み込んだあとその場所で固まります。ですが、木の表面に膜を作りません。ですので、水気のあるものや、熱いものが直接オイル仕上げしたところにつくと、シミやキズの原因になります。シミやキズが気になる方はコースター等を使用する等して、木に良くないと思われるものが直接木に触れないようにして下さい。
適度な乾燥状態を保ちますー
オイルは定期的に塗布することにより、木は適度な乾燥状態を保ちます。そのため、反りや割れ等を最小限に抑えることできます。オイル塗布は木肌を汚れから守るという役割よりも、木の健康を守るといった意味合いでお使い下さい。
半年に1度で十分ですー
木に浸透して乾燥したオイルはそう簡単には抜け落ちません。そのため、極度に乾燥するお部屋や直射日光がさんさんと照りつけるお部屋へ設置する以外、半年に一度の塗布でオイルの効果は十分得ることができます。
オイル仕上お手入れ手順
(1)「ビボス」と綺麗な布(木綿製)を準備します。
(2)「ビボス」を少量、布に染み込ませます。
(3)擦り込みたい箇所を特定します。
(4)軽くビボスを擦り込んでいきます。
(5)擦り込みが終わったら、20分〜30分乾燥を待ちます。
(6)20分〜30分経ち、綺麗な布を用意し磨きあげます。
(7)磨いたあと1〜2 時間で指蝕乾燥しますが、念のため24時間乾燥させて下さい。完成です。
【注意】
オイルに含まれるアマニ油のために自然発火が生じる危険があるので、少しでも湿っている洗浄布、スポンジなどは必ず密閉した金属容器に保管するか、水を満たした容器に廃棄する。自然発火する理由として、アマニ油を含んだウエスが光や酸素を吸収して酸化作用が促進され、発火する危険があるからです。
製品自体は自然発火することはありません。子供の手の届かない場所に保管すること。