環境について
原生小楢
「環境」は、私たち人類の営みと自然の関係です。私たち人類は自然の一部です。身体の大部分は水ですし、食べ物は土から採れたものであり、人は大気を呼吸して食べ物を活動エネルギーに変えています。住みよい気候のため、凍えることなく生きて行けます。あまりに当たり前のことなので、いつもは気に留めません。
ですが、あまりに人口が増え、自然のもつさまざまな能力以上に、自然からたくさんのものを得ようとし、また自然に多くの排泄をするようになってきたため、私たち人類は、自らがいきていく「もと」である自然を、自らの手でおかしくしつつあります。
はじめは世界のそれぞれの地域公害として現れた自然汚染が、今は地球規模で広がっています。それだけでなく、フロン類や二酸化炭素のような人間活動からの排出物が、成層圏オゾンや安定な気候といった自然そのものを守っている地球システムをも変えようとしています。
産業革命以来、私たち人類はより便利な方へ、より早い方へと舵を取り続けています。
そして1960年代に日本でも始まった、「大量生産=大量消費」によって、自然は悲鳴を上げ出し、最近ではその悲鳴は地球温暖化、生物多様性の減少、そして異常気象というかたちで私たちにも直接聞こえるようになりました。
その証拠に2007年にアル・ゴア元アメリカ副大統領と一緒にノーベル平和賞を授与されたIPPC(気候変動に関する政府間パネル はこの自然の悲鳴は人為的な結果もたらされていると結論づけました。
ですが、と同時にIPPCは「温暖化の進行でさまざまな被害が世界で予想される、しかし気候の安定化は技術進歩を加速し早く対応すれば可能である」と私たちに教えてくれいます。
石油:40年
天然ガス、ウラン:60年
石炭:150年
主な化石燃料の確認可採掘埋蔵量を今のペースで使い続けた場合の使用可能年数です。
0.74度
この100年での地球平均気温の上昇。このペースだと、2100年には4度上昇します。
17cm
この100年で上昇した海水面。
2度上昇で15%
4度上昇で40〜70%
地球平均気温が上がった場合、これだけの生物が絶滅します。
32億トン
人間活動による二酸化炭素放出量(80億トン/年)ー 地球の二酸化炭素吸収能力(48億トン/年)
1230万ha(日本の本州の3分の2の面積)
人間活動によって毎年失われる熱帯林の面積
3度
この100年で東京大手町の気温上昇(ヒートアイランド現象)
以上の数字はほんの一例です。自然にとっていい数字は何一つ出てきません。
私たち人類は生き続ける権利があります。そのためには上の数字の原因となる経済活動を継続しなればいけません。
ですが、これまでと同じような活動を続けていては、人類は近い将来自分で自分の首を絞めることになるのです。
1.環境を壊さないような技術開発
2.自然の価値を組み入れた環境経済へとシフト
3.環境を念頭においた新しい産業の創設
こういった経済活動に変えていくしか方法はありません。でも、こういった経済システムを実践するためには、私たち一人ひとり、そして社会全体が環境の価値を大切にしようという気にならなくてはいけません。これまでのエネルギーやモノを使い放題というライフスタイルを止めるとか、環境をよくするためにお金を払う覚悟がいります。そして、環境はいわゆる「公共財」です。この公共財を守るため色々な対策や経済システムをまとめ上げる大きな力が必要です。それは政府しかありません。私たちは、こういったことを政府へ訴えかけなければなりません。
コンフォートマートは自然との共存について真剣に考えています。
1.現在世界が置かれている状況を把握すること。
2.そしてその中で、私たちがお客様を通じて何かできることはないか考えること。
この2つを常に念頭におき、毎日仕事をしています。
そして具体的には
1.できるだけ長く使って頂くため「ほんもの」だけを提供する。
(「ほんもの」とは品質であり、使う人のライフスタイルに普遍的に共存できるもの)
2.海外買い付けについて船重油燃焼による二酸化炭素の発生、そして生物多様性危機(船底に付く微生物、バラスト水による外来種運搬)を避けるため、できるだけ海外買い付けの回数を減らす。
3.イベント等で「自然、そして相手を思いやる気持ち」を伝えて行く。
4.配送/納品はできるだけ混載便で行い、自社便での配達を減らして行く。
5.自社便を使う場合は二酸化炭素発生のもとになる渋滞を避けるため高速道路を使う。
6.ゴミの分別を徹底する。
7.昼食にコンビニ等のお弁当を食べゴミを増やすのではなく、回収可能なお弁当箱で昼食をいただく。
8.梱包材は中古品を使う。
9.店頭での営業日を減らし、エアコン等の電気使用量を減らし二酸化炭素排出削減に寄与します。
まだまだ沢山の実施している項目があります。そして逆にもっとしっかり徹底しなければいけない項目も沢山あります。そしてそれらを徹底していくにつれて、お客様へもお願いしなければならないことが多くなってくると思います。ですがもちろんその前に、まずは私たち自身の襟を正し自分達の責任から全うしてまいります。お客様があってのコンフォートマートです。自然と共存することがお客様にとっていいことであれば、それはもちろん私たちコンフォートマートにとってもいいことであります。
上記についてご質問 等ございました、お気軽にご連絡下さいませ。
責任者:金本栄秀
電話番号:0594-23-3780
メール:question@comfort-mart.com