50年以上の歴史を持つ生地製造会社
今から50年以上も前に、2名の男女によってデンマークのTylstrup(ティストラップ)で設立されました。会社が設立される前、設立者の1人のメアリー・クリスチャンセン(お医者様の奥様)は趣味でデンマーク伝統の織物「olmerdug」(「オルマダグ」ー毛羽立たせた毛糸や綿糸で手織した布。地方の農場でよく作られ、ストライプ模様が特徴的。)を集めていました。彼女が集めた織物を見たもう1人の設立者、ピーター・ケルデンセンはその織物にビジネスの可能性を感じました。世は第二次世界大戦が終わり、戦後需要で多くの産業が延びている中、家具需要も例外ではなく、バウハウスの流れを汲むモダンデザインがデンマーク国内でも大きな反響を得ていました。その中で、家具作り(特に椅子、そしてソファ)に欠かせない張り生地についての需要もどんどん延びていたのです。
冬の寒さが厳しい北欧においては羊毛からできた織物は生活必需品です。今ではその影を潜めてしまいましたが、デンマーク国内では(特に地方では)、かつて酪農は大きな産業でした。酪農で乳製品をつくり、そして羊毛を取り、その毛糸から作られる織物はデンマーク国内だけでなく国外でも高い評価を得ていました。
デンマークで作られる織物の起源はメアリーが趣味で集めていたolmerdugです。長くて厳しい冬、地方の多くの家庭では羊毛から毛糸を撚り、その毛糸を手で織り、その家庭独自のデザインで生地を作っていました。この手織り技術は世代を越えて伝わっていたのです。
デニッシュアートウィーヴィングはこの伝統の手織り生地をより多くの人達に使ってもらいたいとの思いで設立されたのです。
現在、デニッシュアートウィーヴィングでは様々な組成の生地を製造していますが、やはり注目すべき生地は毛織りの生地です。そこにはこの会社でしか織れない独特な雰囲気が感じられます。そして、その生地はモダンでもありながら、何故かどことなく懐かしさを感じさせてくれ、心を温めてくれます。
日本の一流家具製造会社も含め、世界中で様々な家具メーカーがDANISH ART WEAVING(デニッシュアートウィーヴィング)を選んでいます。また、モダン家具のArne JacobsenやHans J. Wegner、そしてFinn Jul等も彼らがデザインした椅子やソファにDANISH ART WEAVING(デニッシュアートウィーヴィング)を選びました。DANISH ART WEAVING(デニッシュアートウィーヴィング)が選ばれる理由は主に、その毛織物の素晴らしさ、そして伝統を引き継ぐ生地デザインにあります。
すばらしい生地はかつてはすべて手織りでなされていました。ですが、現在では完全に機械化がされ,
高い品質管理のもと製品が作られています。
後染めの生地は殆どなく、染めた糸から1枚づつ丁寧に作られています。
生地製造工程
YARN STOCK
DYING THE YARNS
WARP
WEAVING
DYING WOVEN FABRICS
WASHING
DRYING KILN
STEAMING
PRESSING
QUALITY CONTROL
業務販売
現在Danish Art Weavingの生地は業務販売のみとさせて頂いております。椅子/ソファの張替でDanish Art Weavingの生地をご検討頂く際は、張替業者様、或は家具をご購入のショップ様にご相談下さいませ。家具メーカー様でDanish Art Weavingの生地にご興味頂きましたら、是非ご一報下さいませ。