椅子を例に取り、手順を説明しますが、テーブル等でも全く同じ手順です。ただ、テーブルの場合、必ず天板の裏面にもソープ仕上を施すことと、液体を使うのではなく、どちらかとういうと液体を泡立たせ、その泡を使ってソープ仕上をして下さい。椅子よりも、塗布面が広いテーブルは簡単に反ってしまいます。そのためできるだけ水分が少ない状態でそして短時間で仕上をして下さい。
ソープ仕上を繰り返すことで、「木部を汚れから保護する」といったことをさらに期待できますが、年に1度や2度のお手入れで十分だと思います。
準備するもの
- 綺麗なタオル
- 石鹸(純石鹸ー着色料が含まれていない石鹸成分98%以上のもの)※
- カッター
- 洗面器
- スポンジ ※
- 70度程の熱いお湯1リッター
- 水1リッター
- 400番手のサンディングペーパー
- マスキングテープ
※石鹸
「石鹸素地」、「脂肪酸ナトリュウム」、「純石鹸成分」等が98%以上もので、無添加、無着色、無香料のもの
(表示例)
※スポンジ
食器を洗う「普通のスポンジ」を用意して下さい。「メラミンタワシ」等、表面を研磨して汚れを落とす目的で製造されたスポンジの使用は避けて下さい。
20度程度に冷えた石鹸水をスポンジに染み込ま泡泡立ちがあるか確かめます。泡立ちがない場合は、さらに石鹸フレークを入れ、泡立つまで石鹸水を濃くします。
石鹸水をスポンジに染み込ませ、木目に沿って撫でるように洗っていきます。
※木の汚れや日焼け等も落としてしまいますので、まずは目立たない箇所で試して色落ちを確かめてから本番に進んで下さい。
※木口は念入りに拭き取って下さい。木口は水分の吸収が早く、そのままにしておくと、「割れ」や「反り」の原因になります。また拭き残しがあるとシミの原因になります。気を付けて下さい。
完全に乾いたら、全体的にけばだっていますので、用意した400番手のサンディングペーパーで撫でるように研磨して下さい。毛羽立ちが取れたら、乾いたタオルで乾拭きをし木くずを払って完成です。
※半乾きや濡れた状態で研磨すると、せっかく付着した石鹸成分が剥離してしまうのと同時に、木肌を傷つけます。必ず完全に乾燥して研磨をして下さい。
※「木口」(こぐち)とは木の幹に対して、垂直方向に切り出した木の切り口のことです。これに対いして「木端」(こば)というのは、木の幹に対して平行方向に切り出した木の切り口のことです。木口は導管の束がむき出しになっている箇所なので、水分を含みやすいのです。