コンフォートマートは2004年のオープン以来、ずっとハーマンミラー製品をご紹介しています。オープン当初はアメリカに直接買い付けに行きレアなイームズやネルソンのヴィンテージ商品を買い集め、皆様に紹介していました。
商品のこと、そしてデザイナーのことを知れば知る程、「どうしてもヴィンテージ品しかだめだ」という考え方にだんだん疑問が沸いて来ました。
ネルソンもイームズも「ヴィンテージだから本物だよ」なんて決して言っていないと思います。ヴィンテージも、そして現行でご購入頂けるハーマンミラー製品についても、彼らの思いは同じだと思うのです。
こう思い出してから、コンフォートマートでは現在正規でご購入頂けるハーマンミラー製品を真面目に皆様にご紹介するようになりました。
ただ、現行のハーマンミラー製品を販売しておりますが、その起源はヴィンテージ品です。ヴィンテージ品を販売するショップでありがちな「うんちく」についてはかなりのものを持っています。そのうんちくをスタッフ全員で共有しようと、今回はスタッフの1人をなんとハーマンミラー本社に送り込むことにしました。
ハーマンミラー本社での研修前までは、それほど特別な思いがハーマンミラーにあった訳ではなかったスタッフ1人が、大のハーマンミラーファンになって帰って来る様を、彼女が綴った研修日記からご覧下さい。
お読み頂いたあと、皆様も少しだけハーマンミラーのファンになって頂けるとともて嬉しいです。
9月という最高の季節の約1週間、アメリカはHerman Miller本社へ研修に行って参りました。日本人の販売店が本社ツアーに参加するのは初めてだったとの事です。1週間みっちり勉強してきました。
研修第1日目 「湖の町、ジーランド」
成田空港からミネアポリス空港で乗り換え、ようやくグランドラピッツ空港へ到着。成田から約13時間の道のりでした。
時差はマイナス14時間なので日本と真逆の時間感覚です。
グランドラピッツ空港に到着し、お迎えの車に載せて頂き宿泊場所の「Marigold Lodge」へ向かいました。空港からしばらく走っていると小さな水車のような小屋や運河を模した池が点在してありました。風車から連想される方がいるかもしれませんが、本社近くのHollandやZeelandはオランダ系移民がとても多いのです。
[ミシガン州ホーランド ジーランドとういう街]
ミシガン州グランドラピッツは全米でも有数の家具工業の中心地。ホーランド及びジーランドはそのグランドラピッツにほど近い自然豊かなと小さな町。ホーランドという名が示す通り、オランダ系移民が多く住んでいる。ハーマンミラーの創設者、D J デプリーもオランダ系アメリカ人。
空港から1時間程でMarigold Lodgeに到着しました。マカタワ湖という、ミシガン湖のこどものような湖に3方を囲まれた敷地内には大きな木々が植えられており、ビックサイズのリスが走り回っていました。
[Marigold Lodge]
約90年前、ゴールド夫妻によって建てられる。Marigoldという名前は、夫妻の娘、Maryからとった。その後ホープカレッジ(私立大学)に寄与された建物を1978年ハーマンミラーが買い取った。
現在はハーマンミラーのクライアントへの接待や研修の宿泊地として利用されている。
Marigold Lodgeの中にはお客様を向かい入れるためにハーマンミラーの家具がズラリと配置されています。
夕食の際、大きな窓からマカタワ湖に沈む夕日が見えました。緯度が高いため日が暮れるのは9月の下旬で19時半頃のようです。