No.42について
NO.42
宮崎椅子がつくるNo.42
宮崎椅子はオリジナルの細部を検証し、改善すべき点をいくつか見つけだし、基本的なデザイン設計はそのままに、その改善点を現在のNo.42へと生かしています。
オリジナルのNo.42はこの部分が弱く、よく故障していました。それはオリジナルのNo.42は単にアンカーボルトを背板小口に埋め込んでいるだけだったからです。それを、宮崎椅子は見直し、専用の部品を金属で作り、強度の弱いアンカーボルトだけの仕様から、とっても強度の高い仕様へと変更しています。
オリジナルはこの部分(座面裏のクッション素材)に「ウェービングテープ」というゴムの素材を使っています。ゴムですので、経年劣化が心配です。そして人から発せられる熱気がこもってしまう恐れがあります。宮崎椅子では「ダイメトロール」というクッション素材を使い、通気性を考え、経年劣化を抑え、座り心地をさらに追求した仕様となっています。
オリジナルのNo.42は1枚のウレタンだけを使用しクッション性を出しています。宮崎椅子の背面は2種類の弾性の違うウレタン張り合わせることにより、より快適な「背あたり」を実現しています。
オリジナルと比べ、ジョイン部分の彫を深めより大きな面積でジョイントさせ、強度を高めています。
さらに強度を付けるために、オリジナルにはない「こま」を使っています。また、オリジナルは輸出のことを考え、座面が外せる構造になっていますが、宮崎椅子がつくるNo.42は輸出の必要はありませんので、座面は椅子フレームに固定されています。
宮崎椅子がつくる椅子全てに、「MIYAZAKI CHAIR MADE IN JAPAN」の焼き印が入っています。
カイ・クリスチャンセンが正式に認めた椅子ということで、全ての椅子には彼のサインがはいったエンブレムが付けられています。そして、全ての椅子にシリアル番号が付けられています。
カイ・クリスチャンセンは実際に宮崎椅子を訪れ、その製造工程、椅子の仕上がり見て全てにおいて宮崎椅子製作のNo.42を認めています。北欧家具デザインの地位向上、そして地位確立にウェグナーらと共に尽力したカイ・クリスチャンセンが認めた現在のNo.42。是非、座ってみて下さい。
カイ・クリスチャンセン
クリスチャンセンのデザインは、デンマークミッドセンチュリー家具の代表ともいえます。彼は机、テーブル、サイドボード、椅子、キャビネット、テレビスタンドなどをデザインし、主にチークやローズウッドで作りました。
実用的でスタンダードな美しさを持つ家具を生み出した彼・・・(続きはこちらをクリック → Kai Kristiansenデザイナーアーカイブ)
多様な材を用意
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多様な生地を用意
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