【北欧家具】Arne Jacobsenデザイン セブンチェア 張替済み（ケアロップヴァヴェリ社生地）

【商品説明】
セブンチェア。あまりにも有名で説明の余地がない程のお椅子。有名な理由は、私たちの普段の生活でよく目にするということなのかもしれません。私の知り合いの多くのご家庭でもよく使われています。そして、このお店のある桑名市にも、このセブンチェアを使っているところがあります。「桑名市立中央図書館」。図書館に上がるエスカレーターの脇に何脚か設置されています。座っている方の多くは、その椅子が1955年にデザインされたあの有名なセブンチェアであること、残念ですが恐らくは知らないんじゃないかと思います。周りに沢山あり、そして佇まいが実に普通。だから、記憶に残らない。でも、この「普通」はそう簡単に作り出せないのです。普通にずっと使って頂く椅子、世界のどのメーカーも日々がんばって開発しようと努力しています。でも、開発されるほとんど椅子は短命に終わっています。

「普通」はいつでも、そしてどこにでも溶け込んでくれるから、時代の流れと関係ない。そんな時代の流れとは関係のないデザインって、いったいどやったら作れるのでしょうか。故意的には無理なんじゃないでしょうか。ヤコブセンがデザインした時も故意的に「普通の椅子を作るぞ」ってやってないと思うんです。だって、当時は多分、結構斬新なアイディアだったんじゃないかと思うんです、この椅子。有機的なシェイプを3次元曲げ技術で達成。そして、あの独特な背もたれの形。発表された時は、誰の目にも「斬新」であったに違いありません。それが、半世紀以上経った今では「スタンダートチェア」です。誰も、その普通である所以はわからないと思うんです。ただ、どこに使っても、どの国で使われても、どの文化で使われても、どの時代に使われても、ぴったりとフィットしたんだと思います。私たちの経験則として、「あの椅子はどこでも使えるぞ」って自然となっていったんだと思います。でもただ、どこでも使えるだけでなく、やっぱり「エレガンス」や「品」があるから、ずっと残ったんだと思います。どこにでもある椅子のようで、でも、時代を超えたエレガンスさ、そして品が漂っている。この椅子のいいところはここだと思います。

そのエレガンスをさらに延ばしてあげようと、1950年創業のデンマークの織り会社、「ケアロップヴァヴェリ社」のHerningという生地を張ってみました（ウール80% コットン20%）。ずっと昔から織られている生地で、この生地の雰囲気、カジュアルさの中にエレガンスと品があります。セブンチェアにぴったりなんじゃないかと思います。セブンチェアは色々なバージョンがあって、その中にこの様にクッションの上に張地が張られたタイプもあります。近年だと、皆川明さんデザインの生地が張られた特別バージョンが記憶に新しいかと思います。

1982年のセブンチェア。張地を剥がし、ウレタンを剥がし、全て新調してみました。いかがでしょうか。