J39用ギフトシートパット
当店がCH24用に使う椅子生地はこのKurt B. Johansenが代表を務めるデンマークの「Danish Art Weaving」からやってきます。
デンマークに古くから伝わる伝統的な柄、織り方、そして素材で椅子生地を供給する1949年創業のこの会社は椅子生地専門会社として唯一デンマークに残る存在。
この会社の主な商品は椅子生地だけ。1949年から今日まで幾度となく消滅の危機を乗り越えてきました。最大のブランド消滅の危機はKurt氏がこの会社を買い取る2008年頃。市場の低迷と負債に喘いでいたこの会社をKurt氏はあえて買い取りました。Kurt氏はこの会社の創業者ではありません。創業者でない彼がこの会社を買い取った理由、それは彼のデンマークモダンデザインへの情熱。
彼はエンジニアとして大学卒業後、数年間のデンマークの軍隊での時を経て、フランス資本の建築資材会社へと人生の駒を進めます。その会社のデンマークCEOとなった彼は人生の大きな転機を迎えます。年の3分の1は海外出張。そんな生活も10年が過ぎ、ふと「これがほんとに僕がしたかったことなのだろうか」と自問自答するようなります。彼はもともとデンマークモダンデザインの大のファン。実際彼の自宅には様々な「名作家具」が並んでいます。海外を飛び回れば回るほど、自国デンマークのデザインがどれほど他国よりも優れているという思いが強くなるのです。こんな思いが積もり積もっていた時に彼の地元のこの会社「Danish Art Weaving」が「身売りしている」とう話を聞きます。
自社で生地製造の全て行うため、Danish Art Weavingは身の丈に合わない設備投資をしていたのです。その投資は低迷を始めたデンマーク家具産業と共に大きな財政負担となり会社を追い詰めていったのです。よくある話です。経済のシナリオ通りなら、この会社は整理精算となる運命です。ですが、CEOとの役職を捨て、Kurt氏はあえてこの会社を買い取りました。長年会社経営をしていて、こういった会社を立て直せる自信、そして財政的な余裕があったのは事実です。でも、それでもあえて、「明日にでも危ない」と言われた会社を買い取る程の余裕はありません。
そこにあったのは、情熱、デンマークモダンデザインへの有り余る情熱。
「デンマークモダンデザインを下支えしてきた歴史あるデンマークの生地会社が地元からなくなるのは許せない」この強い思いが彼を突き動かしたのです。
「デニッシュ・アート・ウィーヴィング」。1949年にデンマークに太古の昔からある手織生地柄「オルマデゥグ」に魅力を感じた2名のデンマーク人が創業したブランド。織職人のリタイアに伴い、デンマークの創業の地にあった織工場を2014年に閉めてしまいましたが、伝統柄の提供は諦めず、EU内の別国にある提携織工場で伝統的な素材「ウール」でつくる、古くからから続く伝統的な柄で生地を織り、私たちに提供し続けてくれています。
デンマークにある伝統的な柄をウールで提供し続けてくれる、デンマークにある唯一椅子生地だけを専門に取り扱う会社です。
デンマークの椅子生地、それは「ウール」が基本。複雑な構造の動物性タンパク質で形成されるウール組織。複雑な組織構造は人工的には決して作れない自然の恵み。どれだけ、「ウール的」な化学繊維を作ろうとしても決して「ウール」は作れない。その複雑な構造は夏涼しくて、冬暖かいと相反する性能を発揮します。また、他の繊維と比べ汚れに強いのも魅力の一つです。さらに、防炎です。燃えると炭素化するまでの時間が早く、燃え広がりません。あえて、防炎、そして防汚を化学的に追加しなくてもいい。そんなウール素材はきっちりとした品質管理ののもと彼らの手で椅子生地へと変化していくのです。
ウール、いいことばかりではありません。その最たるものは、価格です。
限りある天然素材であるが故、ウールは他の化学繊維、そして植物繊維に比べ非常に高い。ですが、J39に釣り合ういい素材の生地でクッションを供給したい、そしてJ39と同じデンマークオリジナルの生地を使いたかった。Danish Art Weavingが作るこのウール素材の椅子生地は高額です。でもシートパットをこの生地で作りたいという思いを諦めきれません。
そこで、考えたのが経済合理性理論、「沢山買えば安くなる」。普通、椅子生地、こんな小さなお店が注文する時は「1M」とか「2M」、多くはありません。コンフォートマート 、J39用に作る椅子生地、50M単位で買い付けています。こうして、「最たるマイナスポイント」をクリアしています。もちろん在庫になるリスクはありますが、そこはKurt氏と同じく「情熱」でカバーです。
色は全部で13色。
「スモーキーペイルブルー R17」はデンマークコペンハーゲンにあるアルネ・ヤコブセンがデザインした高級ホテル「SAS ロイヤル」のヤコブセンスィートにも使用されています。
高密度のウレタンを肌タッチのよいソフトなウレタンで挟み込む3重構造
シートクッション使用のメリット
座面のクッション性の補助はさることながら、ペーパーコードへの汚れ対策、さらにペーパーコードの劣化を防ぎ張替までの期間をいつもより長くしてくれます。
商品詳細
仕様 | 両面使用可 |
---|---|
素材 | 【表】ウール100% 【裏】ビニールレザー *「ベージュ N5」、「アイボリー N8」、「イエロー N6」はウール100%ですが、 その他の生地と質感が異なります。 |
洗濯 | 不可 (洗濯をしますと、ウールが縮みフォルムが大きく変わってしまいます。 洗濯される場合はウール専用の洗剤を使い、押し洗い、そして乾燥は風通しのよい日陰でお願い致します。) |
クッション素材 | 発砲ウレタン、綿の組み合わせの3層構造 |
生地輸入元 | デンマーク |
縫製 | 日本 |
ブランド | 当店オリジナル |
使用先 | J39座面。その他ペーパーコード仕様のお椅子(YチェアやPP68へも使用可)。 |
お手入れ方法
素材はウール100%です。繊維を取り巻くミクロサイズの鱗状組織、「スケール」の働きによって、温度調節がされ、夏涼しく、冬は暖かいのがウール素材の特徴です。また、肌と同じように、オイル成分が組織にあるため、化繊よりも汚れが付きにくいとされています。また自然素材で耐久性が高く、太古の昔から繊維として使われています。
普段のお手入れはぎゅっと絞ったフキンで軽く拭いて下さい。そして汚れが着いた場合は、こすらず、乾いた布で叩いて拭き取るようにして下さい。乾いた布で取り切れない場合は、湿らせた布で叩き拭きをお願いします。それでも取れない場合は家庭用の中性洗剤を30倍程に薄めて頂きそれでフキンを湿らせ叩き拭きをお願い致します。その後はその洗剤が布、そしてウレタンに残らないように水で湿らせたフキンで洗剤を叩き拭きで除去して下さい。
完全縫製なので、カバーだけを取り外し、洗濯をすることが出来ません。どうしても汚れや匂いが気になり、洗濯をしたい場合はウール用の中性洗剤を使い、型崩れを起こさないように丁寧に時間をかけて押し洗いをお願いします。乾燥の際、絶対に乾燥機を使わないで下さい。風通しのよい場所で中のウレタンまで完全に乾くまで自然乾燥をよろしくお願い致します(生地が縮む可能性がございます)。乾燥後は低温のアイロンでゆっくりとシワをのばして下さい。ビニールレザーには絶対にアイロンを使用しない様、よろしくお願い致します。
*洗濯はお客様の責任のものとお願い致します。
「ウール製品は毛玉が心配」とお考えになる方もおみえです。もともと、ウール素材は毛玉が出来にくい素材です。化繊等との混毛の場合は、強い化繊にウールが引っかかり、毛玉ができる可能性がございます。このファブリックはウール100%ですのでその心配はございません。ですが、ご使用のお洋服に使われている繊維の素材によりましては「もらい毛玉」という現象が起こることもございます。予めご了承下さいませ。
お届け方法/納期
お店に在庫をしておりますので、ご希望のお届け日にてお手配をさせて頂きます(宅急便でお届け)。ご注文のタイミングによりましては在庫切れの場合もございます。在庫切れの場合のお届け納期のご連絡をさせて頂き、ご注文のご意向をご確認させて頂きます。ご納期がご希望と沿わない場合はご注文のキャンセルもして頂けますのでご安心下さいませ。
最短の納期をご希望の場合、ご希望のお届け日欄は無記入のままご注文下さいませ。折り返し、最短の納期のご連絡をさせて頂きます。
在庫がございます場合、ご注文のキャンセルは不可となりますので、予めご了承下さいませ。
商品保証
縫製部分についてのみ、当店から1年の保証を付けさせて頂いております。通常の使用で1年以内に縫製に不具合が発生致しましたら、着払いでご返送頂けば修理、或いは代替品により保証をさせて頂きます。返送前に必ずご連絡をお願い致します。事前のご連絡がない場合の商品保証の対応は致しかねます。
ご注文前に必ずご一読下さいませ。
- ご利用のモニターの設定により、色・素材の見え方などが実際の商品と多少異なる場合がございます。
- カールハンセン&サンからのシートクッションとは全く関係ございません。当店オリジナル商品です。
- 洗濯は「不可」とさせて頂いております。洗濯はお客様の責任の元お願い致します。
- 本来の用途以外では使用をしないでください。
- 上記を理由とする返品・交換はお受けできません。