【北欧家具】ボーエ・モーエンセン「Model 2216」オーク材 張替済み

【商品説明】
他のモーエンセンデザインの作品同様にこの椅子もデンマークのフレデリシア社のためのデザインです。フレデリシア社は今も現役で頑張るデンマークの家具製造会社。数多くのモーエンセンの作品に携わっています。「デンマーク近代家具デザインの父」と呼ばれたコーア・クリントの下で機能的な家具デザインを学び、それをそのまま実践していき成功した数少ないデンマークのデザイナーがボーエ・モーエンセン。彼はまだまだ現役で頑張れた58歳で他界しています。

どんな仕事も断らずに、精一杯にこなしていった真面目で几帳面な彼、精神的にまいってしまいます。それでも、デザインを諦めることをしませんでした。彼の早逝はそんなことも原因の一つかなのかもしれません。

デンマークに多く自生するオーク材を贅沢に使用し、直線的でありながら優しく感じさせるラインはモーエンセンの真骨頂です。座ると、この椅子の直線的なラインからは想像できない程、有機的な座り心地に驚きます。腰掛け、リラックスする時、手が自然と一番リラックスしたい場所を探します。最初からその最適な位置が分かっていたように、肘掛が手を迎え入れてくれます。迎えられた手、手のひらを広げ、アームを掴むと、そこの質感、厚み、そして角度が「ここに手を置くんだね」と納得させられます。

座面と背面の角度、1度でも違うと大きな違いが出ると言われています。深くなく、それでも浅くなく、ちょうどいい時間を過ごせるように意図されてデザインされているようです。

オーク材は経年でないと出ない深い表情に溢れています。所どこにあるオーク材特有の「虎斑」は自然の恵。古い塗装は丁寧な研磨で全て剥離。その後、粒度の細かい研磨ペーパーで手仕事。丁寧な研磨後すぐに使用出来るほどのすべすべの素地に仕上げ、木そして地球に優しいワックスで仕上げ。天然のオーク材の表情を残すため、色が濃く濡れ色ならない素材のものを使用。経年で緩くなったジョイント部分は分解して元通りの強固な収まりに。末永くお使い頂けます。デンマークのモーエンセンがデザインしたのだから、生地もデンマーク起源のブランドをということで、1950年創業のデンマーク老舗椅子生地ブランド「Danish Art Weaving」のウールが主組成の生地へと張り替えました。座面下にあるゴム素材。新品にしています。そのゴム素材の上のヘッシャンはクッションとゴムとの擦れを軽減するもの。このヘッシャン、おもしろい創意工夫が溢れる作りをしていました。そんな気の効いたところが面白くて、新品に変えないで、あえてそのまま使用しました。破れはありますが、まだまだ使えます。