【正規販売店】【ルイスポールセン】【送料無料】Louis Poulsen ( ルイスポールセン ) VL リングクラウン 1灯
“Architecture is applied art for the people - never a privilege for the few.”
-Vilhelm Theodor Lauritzen (1894 - 1984)
「建築は人々にとって応用美術であり、少数の人々だけの特権ではない」
ヴィルヘルム・ラウリッツェン (1894年 - 1984年)
近代建築国際会議(「CIMA」)。1928年から1959年まで合計11回開かれたこの会議は1927年の国際連盟本部設計コンペで提出した機能主義を徹底した設計に対し、旧建築家陣から排斥運動を受けたル・コルビュジエが世界での近代建築への見識を深めるために開かれた国際会議。この会議に積極的に参加した数少ないデンマーク人、それがヴィルヘルム・ラウリッツェン。見識を深めた彼はデンマーク国内における機能主義建築の先駆者としてデンマーク国内に様々な著名な建築を残しています。
彼が設立した設計事務所「Vilhelm Lauritzen Architects (VLA) 」。今もデンマークの機能主義建築を代表する重要な建築設計事務所のひとつです。
あの時代のヨーロッパ著名建築家のほとんどは自国以外のプロジェクトに積極的に参加していますが、デンマークでの近代建築の推進に重きをおいた彼、デンマーク国内以外で手がけた建築物は唯一、アメリカワシントンDCにあるデンマーク大使館。手掛けた国外のプロジェクトの少なさもあり、建築家としてに彼の名前はデンマーク国内以外ではあまり知られていません。
Embassy of Denmark in Washingon DC
他の多くのモダニズム建築家と同様、彼が関わったプロジェクトのほとんどは建築とは人が感じする使い心地の良さを中心に設計されるべきであるとの機能主義的な考えのもと、提案する内容は建築物そのものに止まらず、建築物の内外装、家具、そして照明もすべて含まれていました。建築物自体はもちろん、そのほとんどはカタログからの提案ではなく、プロジェクト毎に素材、形、サイズ、そして収め方まですべてカスタマイズで誂えていく方式が取られていました。そして、彼が1934年に取り掛かったこの照明がデザインされるきっかけとなったプロジェクト「The Radio House」ではルイスポールセンの協力のもと、全く新しい照明がデザインされました。
1925年に設立されたDanish Broadcasting Corporation(デンマーク放送協会、通称「DR」)。この企業体を一箇所にまとめあげるプロジェクトが「The Radio House」。DRは電波事業の急速な拡大と共にそれまでコペンハーゲンの各地に散らばっていた各事業部をひとつにまとめて効率的に事業を進めなければならない規模に成長していました。日本の日本放送協会(NHK)同様、DRも管理部門、製作、スタジオ、コンサートホール等、企業体の事業部が多岐に渡ります。こういった多岐に渡る多機能性をひとつにまとめあげる大規模なプロジェクトは当時のデンマークでは前例がなく、設計、素材、インテリアなど、全てにおいて新しい試みが実践されました。
このプロジェクトのためにイギリスやドイツに視察に出かけている彼。最新の設計技術を目の当たりにした彼ですが、このプロジェクトがそれらの真似ではなく、古典の品格を忘れないデンマークらしい機能性主義のもと完成したこと、このThe Radio Houseのプロジェクトのためにデザインされたこの照明を見るとよく分かります。
ただ、このVL リングクラウンはこのプロジェクトのためにデザインはされましたが実際には使用されず、当時の図面に基づいて発表されたのはその後のこと。ヴィルヘルム・ラウリッツェンの事務所に務めていた建築家のフィン・ユールが、1947年にコペンハーゲンの磁器メーカー、ビング・オー・グレンダールのインテリアデザインのためVLリングクラウンを使用しています。
古典にある品格を残し、機能主義に則し徹底的に無駄を省きながらも、素材の深層にある唯一性を美しさとして素直に認め、そしてその美しさを素直に表現している最高のフォルムがこの照明です。
1層の乳白ガラスに比べ、3層の真中に乳白ガラスを置くことでガラスシェードに映る放たれる光に品が生まれます。周りの環境が写り込む艶のある外層ガラス、灯を付けていない時でも品格が漂います。この3層ガラスはイタリアベネチアのガラス職人によって一つづつ手吹で作られています。
経年変化でその雰囲気が移り変わる素材感は私たちが無意識に美しいと感じる自然の為す術を体現してくれています。
ガラスの高いクオリティーによりシェード全体をむらなく発光させ、光を全方向に広げる全般照明として使えますが、またガラス開口部からは下方向への直接光も放ちますので、テーブル照明としてもお使い頂けます。
w900 x d900mmのテーブル(照明高:テーブルから60cm)
w900 x d900mmのテーブル(照明高:テーブルから60cm)
食卓テーブルでの使用の他、洗面所等での1灯使いも有効です。
サイズ
設置方法
コードの先には画像の引掛シーリングキャップが付いています。配線器具にはめ込み、右方向へ回します。
【設置方法】
別売りのダクトレール用の配線器具をご用意頂けばダクトレールにも設置頂けます。
【ダクトレールへの設置方法】
照明設置の高さ
食卓照明として使用する場合、テーブルから60cmくらいのところへの設置が理想的です。これ以上高く吊ってしまうと手元が薄暗くなりますのでご注意ください。ただ、他の全体照明との併用の場合にはもう少し高く設置しても大丈夫かと思いますが、高く設置すると、照明が視界から外れ、照明の後ろの空間に奥行きを感じ、空間を広く見せる効果が薄れてしまいます。
明るさ(照度)は「ルクス(lx)」(ラテン語のlux(光)に由来する)で表現されています。日本ではJIS(日本産業規格)の照明基準総則に記載されている照度が基準となり様々な場所で運用されています。その基準が以下となります(基準は20才程度の健康な視覚を礎としています)。
テーブルの大きさと照明の大きさ
【四角形テーブルの場合】
幅900mmまで(2灯使いで幅1800mmまで)
【丸テーブルの場合】
直径1000mm丸テーブル
また、照明サイズとテーブルサイズの見た目の相性ですが、「メインシェードの直径がテーブルサイズの1/3程度」と覚えておくといいかもしれません。
ご購入前の照明のサイズとテーブルサイズとの関係性についてご質問がございましたら、お気軽にお尋ね下さいませ。
フランジ(プラグキャップ)の取り付け方
このプラスチック製のフランジ(プラグカバー)が付いています。初めての取り付けに戸惑うこともあるかと思います。取り付け方は動画をご覧下さい。
フランジ(プラグキャップ)と引掛シーリングの相性
照明の取り付けには天井に引掛シーリングのコンセントが必要です。そのコンセントのボディーには色々なものがありますが、以下のものの中のどれかが使用されているかと思います。
コードハンガー
お届けする照明の箱には「コードハンガー」が入っています。
取り付け寸法や取り付けスタイルによって、有料となりますが、電気コードカット、或いは電気コード延長のオプションをお選び頂くことができます。ですが、コードカットなしや、或いはコード延長をせず、付属の「コードハンガー」を使い、設置をしたいとのご希望もあるかと思います。コードハンガーの取り付け方法をご説明致します。
*必ず下地のあるところで施工下さい。
取扱い説明書
こちらから商品付属の照明の取扱い説明書をダウンロード頂けます。付属品の詳細や設置方法など、重要な商品情報が記載されていますので、ご購入の前にご一読下さい。
コードカット
納期
在庫がある場合、お届けは約1週間から10日となります。最短のお届けをご希望の場合には、着日指定の欄は空欄にてご注文をお願い致します。最短のお届け日を折り返しご連絡をさせて頂きお手配を進めさせて頂きます。
お届け日のご指定がございます場合はご注文日からご注文日を含め、8日以降のお日にちをお選び下さいませ。
(例)ご注文日:11月22日(火)、ご指定可能最短お届け日:11月30日(水)
*8日以前のご指定は不可であること、予めご了承下さいませ。
在庫切れの場合は、取り寄せに数ヶ月のお時間を頂く場合がございます。予めご了承下さい。ご注文前の納期確認も受け付けています、お気軽にどうぞ。また、在庫切れとなっている場合、ご注文のキャンセルをご希望でございましたら、ご注文時のオプションにて「キャンセル」をご選択下さいませ。「キャンセル」のご選択がない場合、お手配を進めさせて頂き、お客様都合のキャンセルはお受けすることができませんこと、予めご了承下さいませ。
商品はすべて弊店に入荷後、発送前検品をおこないます。発送前検品において、不具合など、メーカーに確認しなければならない箇所を発見しましたら、代替品の入荷を待ってからの発送など、お約束させて頂くお届け日通りにお届けが出来ない場合がございます。大変申し訳ございませんが、予めご了承下さいませ。
お届けの延長はご注文日から6ヶ月間可能です。もし何らかの理由で設置日よりも前に前もってご注文をしておきたい場合、ご注文日から6ヶ月間の間でご希望お届け日を備考欄にお記し下さいませ。
お届け方法
送料無料、宅急便にてお届けをさせて頂きます。商品の取り付け等、搬入/設置サービスは行っておりません。ご注文前に設置について何か不安なことがございましたら、ご遠慮なくお尋ね下さいませ。また、商品到着後の設置についてのご質問もご遠慮なくお尋ね下さいませ。
商品詳細
名称 | VL リングクラウン 1 |
---|---|
ブランド | ルイスポールセン |
デザイン年 | 1940年頃 |
カラー | 乳白ガラス(3層手吹ガラス、イタリアベネチア産) |
光源 | E26 LEDランプ(白熱電球60W相当の明るさ)付 *LEDのワット数など、製品 データや仕様は技術の進歩にともない変更する場合がございます。 |
材質・仕上げ | シェード:3層手吹きガラス、パイプ:真鍮(無塗装サテンポリッシュ仕上) |
サイズ | シェード直径:約190mm 器具高さ:約205mm(約342mmパイプ含) 全長:約1,590mm 重量:約1.8kg |
取付方法 | 引掛シーリング取付(フランジ、コードハンガー付属) |
納期目安 | 約1週間から10日(在庫がある場合) 在庫切れの場合は、取り寄せに数ヶ月のお時間を頂く場合がございます。 予めご了承下さい。ご注文前の納期確認も受け付けています、お気軽にどうぞ。 |
デザイン | ヴェルヘルム・ラウリッツェン |
生産地 | デンマーク |
製品保証 | 販売後1年保証 |
同梱付属品 | 電球、フランジ、コードハンガー |
環境性能 | この製品は、製品を100%分解して再利用できるように設計されています。 |
その他 | 商品ページにはルイスポールセンから支給された画像を含まれています。 |
ご注文前に必ずご一読下さい。
- ご利用のモニターの設定により、色・素材の見え方などが実際の商品と多少異なる場合がございます。
- ご利用のモニターの設定により、照明の光の色、光の広がり方など、実際に場合と多少異なる場合がございます。
- ご使用環境により、照度の違い、そして光の広がり具合に違いがある場合がございます。
- ガラス部分、手吹で作られているため、若干の個体差がある場合があります。また、小さな気泡が入る場合があります。
- 真鍮部分、お届け時すでに若干の経年変化の兆候が現れている場合があります。
- 本来の用途目的以外では使用をしないでください。
- 上記を理由とする返品・交換はお受けできません。
- 到着商品付属の「お取り扱い説明書」を必ずご一読下さい。
- 商品ご到着後すぐに商品の検品をよろしくお願い致します。商品の確認が遅れた場合、ご対応ができない場合がございます。また、検品がお済みになるまで、箱は保管下さい。
- 商品はすべて、検品をしてから出荷をさせて頂いております。納品後に開梱せず長期間保管された後の不具合についてのご報告にはご対応ができません。
- 弊店はルイスポールセンの正規パートナーショップです。お届けさせて頂くお品は全て正規品となります。
- 海外から正規のルート以外で持ち込まれた商品についてのご質問、保守はお断りしております。
- ご注文は事前のお約束がない限り、お客様都合でのキャンセルをして頂く事ができません。予めご了承下さいませ。
ABOUT Louis Poulsen ールイスポールセンについてー
1874年に創業したデンマークの照明メーカー、ルイスポールセン。「形態は機能に従う」、というスカンディナヴィア・デザインの伝統にもとづく製品づくりを実践しているメーカーです。ルイスポールセンの製品の機能とデザインはどれも、自然の光のリズムを反映し、サポートするよう意図されています。ルイスポールセンでは製品のすべてのディテールが目的を持っていると考え、ルイスポールセンの製品をを使い頂くことで、ルイスポールセンが提供する製品デザインのすべては「光に始まり、光に終わる」ことを体現頂けます。
全社員が共有する情熱的なクラフツマンシップの重要性は視覚的に美しい製品を生みだす礎となっています。
ルイスポールセンは、ポール・ヘニングセン、アーネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントン、オイヴィン・スロット、アルフレッド・ホーマン、佐藤オオキ、ルイーズ・キャンベルといった、才気あふれるアーキテクトやデザイナーとの密接なパートナーシップによって、住宅、建築、街並みの照明のためのグローバルなトップ・プレイヤーのひとつとして、地位を築いてきました。ルイスポールセンの製品の用途は一般住宅から公共建築、屋内、屋外すべての範囲に及んでいます。
シンプルで美しいデザイン。それがルイスポールセンの特徴です。 人々と空間に影響を与える魅力的な雰囲気を作りだすことが、ルイスポールセンが目指すところなのです。
ルイスポールセン目指すデザインは、「光をかたちづくるデザイン」です。
以下はルイスポールセンがポールヘニングセンから培ってきた大切なフィロソフィーです。長い歴史の中で守られ続け、現在に新しく生まれる数多くのデザインにも受け継がれています。
■グレア(「眩しさ」)が直接目に入りにくいデザイン
■光の反射・拡張に関して、照明工学的なロジックに従っていること
■照明器具の形状やディテイルは、機能的デザインの表現したものであること
■明かりを付けたも消したときも、空間に美しい雰囲気をつくりだすこと